思春期ニキビの原因と治し方

Last Updated on 2024年11月27日 by ainmana

思春期ニキビは皮脂の分泌量が多いことが原因です。

皮脂は肌表面を覆うことでバリア機能を保護する役割がありますが、大量に分泌されると毛穴に詰まってアクネ菌を増殖させます。

増えすぎたアクネ菌が毛穴で炎症を引き起こすと肌トラブルに発展します。

元々皮脂の分泌が活発なおでこや鼻といったTゾーンにニキビが多くできるのが特徴です。

また春や夏は皮脂の分泌量が多くなる時期なので注意します。

紫外線も強くなる季節で、紫外線から肌を守るために角質が厚くなれば、毛穴詰まりのリスクも高まります。

思春期ニキビをきれいに治すためには、ニキビケア用の洗顔料を使うのが良いです。

これらの商品には皮脂の過剰分泌を抑制する成分が入っています。

品質の高い洗顔料と正しい洗顔方法でケアを続ければ、顔中にニキビができても2ヶ月もあれば美肌になります。

思春期の肌はターンオーバーも早いので、元に戻るのも早いです。

洗顔をする時は泡立てネットで洗顔料を泡立て、指先で優しく洗います。

泡をクッションにして指と肌が直接触れないようにすれば、刺激を避けられます。

力強く洗顔すると、肌表面に肉眼では見えない傷ができます。

この傷から雑菌が侵入すれば炎症は悪化します。

泡のキメが細ければ毛穴の汚れまできれいに落ちるので、力は入れないようにします。

朝の洗顔に多いのが冷たい水で洗うことです。

冷水は毛穴を引き締めるので、汚れが落ちにくくなります。

反対に熱いお湯を顔にかけると皮脂や水分を奪われてカサカサになるので、人肌より少し低めのぬるま湯を使います。

思春期ニキビは生活習慣も影響を受けやすいです。

思春期になると子供の自立心が芽生え始めて、保護者の指示を仰がないでも生活できるようになります。

自分の部屋で寝ることも多いですが、保護者の目が届いていないことで夜ふかしをしている子供が増えています。

スマートフォンやパソコン、テレビなど睡眠時間を削ってでも熱中したい物が溢れているので、保護者が気づかないうちに睡眠不足に陥っていることがあります。

しかし夜しっかりと寝ていない人は、肌を修復する成長ホルモンが分泌しにくいので、肌の免疫力が低下してニキビができます。

人は睡眠によって体をリラックスさせ休んでいます。

睡眠不足では体を常に緊張させているので、自律神経のうち交感神経が優位になります。

交感神経は男性ホルモンを活性化する作用があり、皮脂の過剰分泌につながります。

8時間睡眠が理想的とされますが、勉強や部活などで忙しい子供たちは、最低でも6時間は寝られるようにします。

塾や習い事を頑張っている家庭もありますが、睡眠時間が確保できない状態が続くと体調を崩すこともあるため、余裕を持って生活できるように注意します。

一人部屋を与えており子供がいつ寝ているか把握できない場合は、翌朝に疲れが取れているか確認し、疲れが溜まっているようならばテレビやスマートフォンなどの使用時間を制限することも大切です。

保護者が子供のためにできることに食事管理もあります。

人は栄養素を食事から補っているので、ニキビに良い栄養素を意識すると良いです。

ビタミン類は肌の修復をサポートするので、野菜や果物を食卓に出すと良いです。

反対に皮脂の分泌量を増やすのは、脂っこい食べ物や甘い物です。

揚げ物やスナック菓子、チョコレートなど子供が好きな食べ物が多いですが、食べ過ぎは禁物です。

毎日食べると思春期ニキビを増やすので、節度を持って食べさせます。

思春期は周りの目が気になる年代なので、目立つニキビができると早く治したいと考えます。

しかし肌のターンオーバーは28日周期なので、1日で治すことはほとんど不可能です。

ニキビは刺激を与えないことが大切ですが、中には気になって触ってしまう人もいます。

触るだけでも雑菌が付いて炎症を悪化させますが、誤って潰すケースもあります。

ニキビを潰すと皮脂組織が破壊されるので、肌へのダメージは非常に大きいです。

さらに潰れたニキビからは膿が出ますが、汚いからとこれを無理やり出すと、真皮層のコラーゲンまで破壊します。

コラーゲンは肌に弾力を与える成分で、これが破壊されればニキビ跡が残ってしまいます。

間違ってニキビが潰れた時はティッシュを軽く当てます。

すると力を加えなくても膿を吸い取ることができます。

膿が出なくなったらニキビケア用の化粧水や乳液などで保湿します。

潰れた部分は雑菌が入りやすい状態なので、抗炎症作用や抗菌作用があるスキンケア用品がおすすめです。

スキンケアをしたらその場所は二度と触らないようにし、綺麗になるのを待ちます。

サリチル酸は抗炎症作用がありニキビケア化粧品にはよく配合されています。

ただし刺激が比較的強いので、肌が弱い人は痒みが出ることもあります。

同じ抗炎症作用を持つ成分でも、グリチルリチン酸ジカリウムは低刺激なので、敏感肌向けのニキビケア化粧品に使われています。

 

出典:【中学生・高校生のニキビケア】思春期ニキビの正しい治し方