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自立を目指している精神障害の人向けの施設

自立を目指している精神障害の人向けの施設

Last Updated on 2024年11月27日 by ainmana

精神障害の人向けの施設は色々ありますがその一つに自立を目指している人向けなのが精神障害者グループホームで、グループホームだと高齢者向けのイメージがありますが、こちらは若い世代の人も多いです。
グループホームは障害のある人が必要な支援を受けながら共同生活をする地域の中にある住居で「共同生活援助」の通称で、これは自立支援給付と地域生活支援事業で成り立つ「障害者総合支援法」で定められた障害福祉サービスの一つです。
入浴や食事などの介助・生活相談、普段の生活で欠かせない支援を提供しスタッフはサービス管理責任者・世話人・生活支援員が担当してます。

共同生活援助は自立支援給付の訓練等給付

共同生活援助は自立支援給付の訓練等給付になり、昼間はグループホームから勤務先へ通勤や一般企業へ就職を目指し知識や技術を身につけるために障害福祉サービス「就労移行支援」に行きます。
社会交流の場である「地域活動支援センター」の活動に参加すれば公私での自立が目指せます。

障がい者が対象の「共同生活援助」と認知症の人が対象の「認知症対応型共同生活介護」があります。
入居条件はサービスを受けることで地域で支障なく生活が出来ることで、障害者手帳を持っている事・障害支援区分に認定されていることも必要です。
さらにホームごとに入居対象者の障害の種類や重症度は違い、重度な心身障がい者だと日中活動サービス支援型、知的障害者だけ対応など対象者は違います。

入居期限にも制限があり制限がないのは滞在型・制限があると通過型で、通過型だと一人暮らしを目指す人のための施設で基本3年間の利用期限があります。
入居するには手帳が必用で、これも種類があります。

自分らしい生活が出来るメリット

家族や親族から離れて自分で出来ることは行いながら、支援・サポートを受けながら共同生活をします。
親や家族と一緒だと支援が多くて甘えることも増えるので一人で自立した生活が難しいですが、施設だと違います。
まず自分らしい生活が出来ることで、障がいが無い人は学生時代を終えると就職して一人で生活をしたりすることも多くなり、一人暮らしには掃除・洗濯・調理以外にも金銭面の管理・健康状態を保つなど全て自分で行わないといけません。

ただ知的障害だと金銭の出納の管理や生活をするための書類手続きなどが出来ませんし、身体障害だと普段の生活の動作だけでも不自由なこともあるので完全に一人で生活をするのは難しいです。
ただ、誰でも自分らしい生活を送りたい願いはありますし権利も持ってます、そこでホームだと必要なサポートを行い支えてくれます。
同じ精神障害でも程度・困難な箇所が異なり個別の支援計画を作成してもらい、必要なサポートや自立を目指して訓練や目標を定めて行います。

誰かと会話や一緒に活動も出来る

精神障害の人はどうしても他人とのコミュニケーションをとる機会が少ない、中にはコミュニケーションをとること自体が苦手なことも珍しくないです。
一人暮らしだと地域から孤立するのではないかといった不安・心配もありますが、これも福祉関連の設備があるところならそのための機会・場所も用意されていて、誰かと会話や一緒に活動も出来ます。
世話人は日常生活の支援以外に相談相手・会話をするなど精神的な支えにもなってくれます。

生活動作に関したサポート以外に自分で行いたいといった気持ちも大事にしていて、出来ることを増やすことで自立した生活もおくることが出来るようになってきます。
調理・掃除・洗濯など一人で生活をするときに必要なスキルアップのため、スタッフがどのように行うかの手順・方法などの助言もしますし、出来るようになったことや成長したら全体で褒めたり・発表をすることで利用者は自己肯定感を高められて、他の利用者も刺激になるのです。

あくまで家族から離れてから支援を受けながら共同生活を行うところ

あくまで家族から離れてから支援を受けながら共同生活を行うところであり、入居してもルールに従って生活をするのではなくて自分の生活をするため一緒に暮らし、個別の目標も定めて相談などもしながらスキルも上げていきます。
精神障害の人だと一人で何かを行うことだけでも困難なことも多く、お金や安全面での管理など全て確認していくのは厳しいです。
このことも専門の施設だと生活相談員などがいて一人ひとりに最適なプランなども提供してくれるので、出来る範囲は1人で行い、難しい部分は助けてもらえます。
同じ障害でもその人によって得意・不得意があり、個別の支援計画をもとにどうそれを補うかを職員は話し合って実施していくのが仕事です。

そのあとも最適であったかなども話し合ってから見直しや修正もしていき、入居してからもその都度計画の見直し・検討を行い、利用者が心地よく利用出来るために配慮も怠りません。
少人数の共同生活をするので入浴・排泄などの生活は補い、様々な相談を寄り添って行い就労も手助けがあります。

まとめ

地域社会から孤立しやすいですが、入居すれば地域に根差した密着した生活の場所なので孤立防止や生活や将来に対して不安な気持ちも減らせます。
家族も精神的・身体的な負担も減らせて、将来に対して不安も軽くなるのも魅力です。

 

参考リンク
あん福祉会