弱酸性の除菌スプレーの使い過ぎに注意
Last Updated on 2024年11月27日 by ainmana
清潔にすることは悪いことではありませんが「過ぎたれば及ばざるがごとし」です。
私たちの周囲には雑菌がたくさん生息しており、それらの雑菌に接することで、私たちの体は免疫力を付けることができます。
ところが、接するものすべてを除菌スプレーなどを使って除菌してしまうと、雑菌に接する機会が減り、十分な免疫力を付けることができません。
また、菌にも耐性ができてしまい、従来の除菌スプレーでは、殺菌できない菌を作り出してしまう可能性もあります。
もちろん、除菌スプレーが必要な場面はたくさんあります。
不特定多数の人が利用する公衆トイレの便座を消毒したり、ドアノブにスプレーして除菌したりすることは必要でしょう。
雑菌が繁殖しやすいキッチン回りなど、食中毒を引き起こさないためにも除菌スプレーは欠かせないものになっています。
菌が繁殖しやすいお風呂場も除菌スプレーは大活躍しますね。
体に害を引き起こす菌を除菌することは、決して間違ってはいませんが、菌の全てが私たちに害をなすわけではありません。
私たちの体の中にも細菌が生息しており、善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3つのグループに分けることができます。
もし、私たちの体の中まで除菌しようとすれば、善玉菌まで除菌してしまうことになり、それでは、私たちは生きていくこともできなくなることでしょう。
特に、小さなお子さんがおられる家庭では、子供さんの使う玩具など、お子さんが使うものすべてを除菌スプレーで除菌しなければ気が済まないということもあるかもしれません。
しかし、それでは、お子さんの免疫力が低くなり、風邪を引きやすい大人に成長したり、アレルギーが多いということにもなりかねないのです。
重ねて言いますが、除菌スプレーを使うことは、決して間違ったことではありません。
ただ、使い方を誤ると、免疫力が育たなくなってしまうのです。
お子さんを菌から守りたいという気持ちは十分に理解できますが、なんでもかんでも除菌スプレーに頼ることは避けた方が良いでしょう。
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